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実践事例 / 公開物 / case

第2章 異常系の構造を整理し、設計方針を確定する

異常系を網羅しようとすれば、再試行や自動修復を含む多くの実装が考えられる。しかし、今回の目的は既存ソフトウェアの暗号方式変更であり、正常系を全面的に作り直すことではなかった。発生頻度、工数、安全性、変更範囲、保守性、アプリケーショ

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  1. 公開

ソフトウェア設計 / 生成ai / オーケストレーション / hitl / 保守開発

読む目的: AI導入・責任・評価 / AI × ソフトウェア開発 / 事例・実務

このBookの目次(全7章)
  1. 全体構成
  2. 第1章 暗号方式の変更で見直すべき異常系を特定する
  3. 第2章 異常系の構造を整理し、設計方針を確定する
  4. 第3章 コード探索と人間の確認で、変更箇所と実現方法を絞る
  5. 第4章 分散した検討結果を、レビュー可能な仕様書へ集約する
  6. 第5章 確認した現行仕様をAI間で渡し、仕様書へ反映する
  7. 第6章 全体像を共有しながら、コード生成と単体テストを進める
  8. 第7章 内製化の成果と、保守業務へAIを広げられた条件を振り返る
目次
  1. 保守の制約を先に決める
  2. 復旧機能を増やすより、不正な状態で進ませない
  3. アプリケーションで直す範囲を限定する

現在位置:第2章・全7章

保守の制約を先に決める

異常系を網羅しようとすれば、再試行や自動修復を含む多くの実装が考えられる。

しかし、今回の目的は既存ソフトウェアの暗号方式変更であり、正常系を全面的に作り直すことではなかった。発生頻度、工数、安全性、変更範囲、保守性、アプリケーションが担う責務を前提として整理した。

仕様検討には、一つのAIだけを使わなかった。コード上の影響はGitHub Copilot、設計上の選択肢はGPT、過去資料や背景はMicrosoft 365 Copilotが参照する情報に違いがある。一つの変更についても、それぞれのContextを必要に応じて確認し、人間が統合して判断した。

安全性と保守の制約から、方針を決める

+の付いた項目を選ぶと、詳しい説明が下に表示されます。

安全性と保守の制約から、方針を決めるAIは比較材料を整理し、採否と承認は人間が担います。人が前提を決める人間選択肢を整理AI支援安全性・工数を比較判断・確認人が方針を決める人間上司・組織が確認判断・確認安全性と保守の制約から、方針を決めるAIは比較材料を整理し、採否と承認は人間が担います。人が前提を決める人間選択肢を整理AI支援安全性・工数を比較判断・確認人が方針を決める人間上司・組織が確認判断・確認

詳しい説明

気になる項目を選ぶと、その役割や判断理由を確認できます。

人が前提を決める

発生頻度、工数、安全性、正常動作への影響、保守性、アプリケーションの責務を前提として整理しました。暗号方式の変更が目的であり、正常処理の全面刷新には広げない基準を先に置きました。

選択肢を整理

GPTで異常時の復旧方法や停止条件の選択肢を検討しました。コードの影響や過去背景は別のAIが参照できる情報も確認し、一つの回答だけでは仕様を決めませんでした。

安全性・工数を比較

個別の自動修復を増やす案と、安全に停止させる案を比較しました。低頻度の異常に対して修復処理を増やすと、検証・保守の対象も増えることを考慮しました。

人が方針を決める

人が安全性・工数・保守性を比較し、不正な資格情報で処理を進めない方針を選びました。AIは比較材料を整理する役割であり、採否をAIの回答へ委ねませんでした。

上司・組織が確認

上司のレビューを受け、組織の設計方針として確認しました。その方針を前提に、正常動作を維持しながら必要な停止処理をコードのどこへ入れるか調べました。

復旧機能を増やすより、不正な状態で進ませない

GPTで個別の復旧方法を検討したが、低頻度の異常に対して修復処理を増やすと、検証と保守の対象も増える。異常の原因を区別することと、原因ごとに自動復旧を実装することは分けて考えた。

資格情報を安全に使えない場合は処理を止め、利用者へ再インストールを案内する方針を採った。UIの表示位置のような低影響の値とは扱いを分け、外部連携へ不正な値を渡さないことを優先した。

アプリケーションで直す範囲を限定する

OSやユーザープロファイルに関わる問題まで、アプリケーションが修復する構成にはしなかった。アプリケーションの責務は異常を検出し、危険な後続処理を止めるところまでとした。

この方針はAIの回答で確定したわけではない。安全性・工数・保守性を人間が比較し、上司のレビューを受けて組織の設計方針として確認した。その後、コード上のどこへ対応を入れるかを調査した。